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マヌカハニー

マヌカツリーはニュージーランド固有種の木です。
このマヌカツリーの花から採れる蜂蜜マヌカハニーは、一般の蜂蜜には見られない天然の抗菌作用を持つことが知られています。この成分がマヌカハニーを世界的に注目されそして貴重な蜂蜜として認めさせているものです。
マヌカハニーは傷やブドウ球菌感染症、もっとも一般的な胃炎の原因とされるヘリコバクターピロリなどに関連する7種の細菌を殺す力を持っています。その他にも傷や火傷の手当て、ならびに体内・体外の潰瘍の治
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マヌカハニーの抗菌効果の指標マヌカハニーの抗菌効果を表す指標の代表的なものは、UMFとMGOです。
最近MGSという指標も登場していますが、今後どの程度使われるのかは不明です。
その他にも指標らしき表記を記載している商品もありますが、どの程度の信頼性なのかここでは取り上げません。
UMFとはUMFは Unique Manuka Factor の略で、ニュージーランドのワイカト大学のピーター・モラン博士が発見したマヌカハニーにだけ含まれる特殊な抗菌作用を数値で表したものです。マヌカハニー抗菌作用を消毒液として使われているフェノール溶液の濃度と比較し、5%のフェノール溶液と同等の抗菌作用があるならUMF5、10%のフェノール溶液と同等の抗菌作用があるならUMF10、と表現しました。
UMFの数値は大きくなればなるほど抗菌作用が強いことを表しています。
代表的な表記では5+、10+、15+、20+、25+などがあり、5+ とは5以上10未満、10+ とは10以上15未満という意味です。そんな中でも10以上のものは「アクティブ・マヌカハニー」と呼ばれ、ニュージーランドでは医療現場でも使われています。
しかし10以上のものはマヌカハニー全体の20%程度しかかく、さらに20以上に至っては1%未満しか採取できません。
ただ当初はマヌカハニーの抗菌作用の研究が十分でなく、抗菌作用の要因が何であるかも究明されていなかったこともあり、UMFの表記は正確性に乏しく、最大で40%程度の誤差が生じると言われていました。しかし現在では抗菌作用の要因はメチルグリオキサールであるということがわかっていて、その含有量をフェノール基準による抗菌作用(つまり従来のUMF値)と相関させていますので、以前よりは正確な値となっています。
UMFと表記できるのは、ニュージーランドの
協会(UMFHA)に登録されたメーカーだけです。ニュージーランド国内の多くのハニーメーカーがUMF協会に加盟しています。
MGOとはMGOというのはドイツのドレスデン大学の研究グループが見つけた抗菌作用をもたらす物質、メチルグリオキサール(Methylglyoxal)がマヌカハニーにどの程度含まれているのかを数値で表したもので、メチルグリオキサールがマヌカハニーの効力の源であることが発見された後に定められた基準です。
MGOは1kgのマヌカハニーの中に入っているメチルグリオキサールの量をmgで表したもので、メチルグリオキサールが1kgあたり30mg含まれていればMGO30、1kgあたり550mg含まれていればMGO550という表記をします。
UMFに比べて定量的で正確であると言えます。
メチルグリオキサールは一般の食品にも含まれている場合もありますが、ほとんどの一般の食品で10mg/kg以下なのに対し、マヌカハニーは20以上、部分的には1000mg/kgも含んでいます。マヌカハニーでも10mg/kg以下の部分もありますが、1000mg/kgもMGOを含む可能性がある食品はマヌカハニーだけです。
MGOはマヌカヘルス社の商標登録です。したがって他のハニーメーカーは無断で使用できませんので、「MGO」の代わりに「MG」という表記を使っている場合もあります。例えばMG550はMGO550と同じです。
UMFとMGOの数値の比較UMFとMGOの数値の対比を表にまとめました。
UMF | MGO |
---|
5 | 83 |
10 | 263 |
12 | 354 |
15 | 514 |
18 | 692 |
20 | 829 |
25 | 1200 |
MGO | UMF |
---|
30 | 2.7 |
100 | 5.6 |
250 | 9.7 |
400 | 12.9 |
550 | 15.6 |
850 | 20.3 |
1200 | 25 |